先月、実家の老犬が昇天しました。もう16歳だったので天寿を全うしたのかもしれないけれど、これほど悲しくなるとは思いませんでした。
この犬は16年前、祖母が水上の夏祭りでもらってきました。当の本人はほっぽり出して青森のねぶた祭りにでかけてしまい、忘れ物の様に家の軒下でへばっていました。そこに当時学生だった私が、たまたま夏休みで帰省して「あ、この子犬、かなりピンチかも…」とあせったのが初めての出会いです。このままでは祖父が畑に穴を掘って埋めてしまうかもしれないので、家の中に入れて、牛乳をやったりして一晩中面倒をみたりしました。
その後は無事に成犬となり、我が家の愛玩ペットかつ残飯処理の係りとなり、大活躍をしてくれました。とにかく食べた、というより”喰った”という表現が似合います。あまりにも喰いっぷりがいいので、ついつい美味しい物を家族でたくさんあげました。でも、お酒はいくら勧めても一滴も飲んではくれませんでした。
最後の晩、この世との別れを惜しむ様にたくさん鳴きました。その深夜、台風が来て、午前2時頃より暴風雨が降り始めました。やっと明るくなった朝5時過ぎに、両親と家の軒先の犬小屋を覗きに行くと、ちょっぴりベロを出して昇天していました。ふと見上げると、窓の上からパジャマ姿の祖母が合掌をしていました。
ゴンちゃん!
家に来て、家族の一員になってくれて本当にありがとうね。
君が居てくれたおかげで、どれほど救われたかわからないよ。
さようなら。
税理士法人真下経営 医療監査部 茂木
コメント
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うぅぅ。。。
ゴンちゃんどうぞ安らかにお眠り下さい