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事業再構築補助金の採択結果が発表されたが、緊急事態宣言特別枠の5,181件の申請のうち、要件を満たした申請件数は4,326件だったという。残る855件、パーセントにしておよそ16.5%は「要件を満たしていないので、審査もされていない」ということになる。

特別枠は通常枠よりも若干申請要件が複雑なため、準備資料の不備等も起きやすかったことが考えられるが、6件に1件は採択の審査以前に弾かれているという事実は衝撃だ。採択数は2,866件と、要件を満たしたうちの66.2%が採択されており、ほぼ3分の2が採択されていると考えると、要件を満たさないことで審査漏れしてしまうことがいかにもったいないかお分かりいただけるだろう。

では、実際にどのような要件を満たす必要があるのだろうか。例えば「付加価値額要件」がある。これは、3~5年で付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費)を年平均3%以上増加させる目標計画を示すというもの。ただし、あくまで目標であり達成は必須ではないことから、要件を満たすこと自体は特別難しい訳ではない。また、国が承認した『認定経営革新等支援機関』に協力を受けて事業計画を作成する「認定支援機関要件」といった要件もあるが、これも難しいものではないだろう。

ほかにも添付資料の準備など含め、守らなければならないルールはいくつかあるが、どれもしっかり公募要領を読めば守れるもの。「うっかりミスして審査対象外になってしまった」なんてことが無いよう、まずは基本を押さえることを心掛けたい。

 

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